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コーセー|「WEB-BC SYSTEM」ご担当者様インタビュー 同じ世界観に向かって、ユーザーフレンドリーな開発を

 

クライアント
株式会社コーセー

 

株式会社ゆめみは、株式会社コーセーのDXを活用した次世代オンラインカウンセリング・プラットフォーム「WEB-BC SYSTEM(ウェブ ビーシー システム)」のアプリケーション開発において支援しました。

同システムを活用したサービス第一弾として、「DECORTÉ Personal Beauty Concierge」が2021年9月16日より提供されています。
※ 「WEB-BC SYSTEM」はシステム名称、「DECORTÉ Personal Beauty Concierge」はサービス名称です。

ゆめみは、この「WEB-BC SYSTEM」の開発において、2020年7月頃からシステム開発パートナーとしてコロナ禍におけるオンライン接客の課題解決をアプリケーション開発の観点で支援し、従来のカウンセリングをさらに超える顧客体験の創造のため、既存のオンライン会議システムではなく、独自の接客アプリケーションをブラウザ上で動作する形で開発に取り組んできました。

今回はコーセーの情報統括部グループマネージャーである進藤様に、開発時のエピソードなどを交えたお話をいただきました。


進藤様 プロフィール
進藤広輔(しんどう こうすけ)
株式会社コーセー 情報統括部 グループマネージャー
2020年2月にコーセーに入社。前職のAWSでは企業のDXの礎となるクラウド化の推進を支援。コーセーに入社後はコロナ禍への対応をビジネスとシステムの両面から進めると同時に各種DXプロジェクトを牽引。


 

社内の課題感が形になったサービス


——今回のWEB-BC SYSTEMの開発のきっかけをお教えください。

コロナ禍で百貨店が閉まり、店頭での販売ができない形となってしまいました。カウンセリングが必要な商品については、 お客さまも手に入れるルートがなくなってしまったのです。

コーセーの高付加価値ブランドである「コスメデコルテ」を担当する事業部のメンバーをはじめとして、社内では強い危機感がありました。社内でワークショップを開催し、インターネットの可能性はどういったビジネスの可能性に繋がるのかを探っていくなかで、今回のWEB-BC SYSTEMの開発につながることとなりました。

化粧品には特有の色味や質感がありますので、今回の開発にあたり、既存のビデオ通話システムを利用した形ではなく、リアルで見るのと遜色のないレベル感での再現性を実現できるような鮮明な画質のシステムを目指しました。また、たとえば化粧品のカウンセリングを受けたいと思っているお客さまの中には、店頭で接客を受けることに敷居の高さを感じるかたもいらっしゃいますので、そのような、お客さまの潜在的なニーズを汲み取ることを重視し、開発に活かしました。一方、美容部員の今後の働き方にも焦点を当て、コロナ時代に適応しながら、店頭に行かずともやりがいを持って働けるような、新しいスタイルを生み出すことを目標としていました。

 

——コロナ禍を機に、これまで以上のパフォーマンスを生み出せるようなシステム提供を目指されていたのですね。今回のWEB-BC SYSTEMの特徴を挙げるとすると何でしょうか?

挙げるとすると、この5点でしょうか

  1. 既存のWeb会議プラットフォームを使っていない自社開発
  2. 将来性があり、APIで機能追加が柔軟にできる自由度の高い構成
  3. 対応するスタッフを指名、予約可能なシステム
  4. すべてのサービスがWeb上で稼働
  5. OMOの世界を実現

上記から、化粧品業界において、いちはやく先進的なDXを実現したのでなはいかと自負しています。

 

ゆめみへの発注の決め手は「ユーザーフレンドリーな開発スタイル」だった


—— 今回の開発にあたり、ベンダーの選定基準とはどういったものだったのでしょう?

クイックな開発では話の早さが何よりも重要です。対応してくださったゆめみ社員の方のスピード感、軽やかさが好印象でしたね。「このメンバーと一緒ならやれそう」「リズムがフィットした」と感じました。今回の新サービスプロジェクトは2020年 頃に開始でき、スピード感を持って進められました。

——ゆめみと開発していくなかでのご感想をお願いします。

ゆめみさんが得意とする、ユーザーフレンドリーな開発スタイルは、大手企業内部だけでは実現できませんでした。他社とはスピードが違うんですよね。営業対SEといった対立構造ではなく、ともにユーザーを見て開発していくことができている。また、さまざまな提案をしていただけるのは助かりますね。技術レベルについても、問題と感じたことはありません。ゆめみさんじゃなければできなかったと思います。

 

実際に美容部員が活用できる体制作り


——今回のWEB-BC SYSTEMを活用されるシーンについて詳しくお伺いさせてください。今回このシステム上で対応される美容部員の方というのは、店舗でも活躍されていた方々がそのまま活躍されるイメージでしょうか?

既に店頭で活躍していた美容部員ではありますが、社内公募で採用されたオンラインカウンセリング専任の美容部員です。独自の研修を修了しており、段階的に60名ほどの体制を想定しています。オンラインカウンセリング時に欠かせない接客の知識だけでなく、薬事法を遵守した言葉遣いなども研修プログラムに入っています。

「この美容部員のカウンセリングを受けたい」というようなお客さまのニーズに応えるべく、システム上では、美容部員の写真、スキルや、サービス上でのニックネームもきちんと出しており、対応する美容部員を選択予約できるようになっています。

 

今後の展開


――今後の展望についてお教えください。

今後の化粧品のオンラインカウンセリングとしての展開は、コーセーのブランド事業部が主導で進めていく予定ですが、システムとしては、美容部員の声をヒアリングしながら、品質の改善や機能の追加を進める予定です。

今回の開発のようにこれまでの実績にない新しいことをやるということは、当たりもなければ、ハズレもない世界をやっていくことになります。それでも、ゆめみさんには、ここまでの開発の中で、目指すべき世界観は共有させていただいています。今後もゆめみさんと一緒に、足並み揃えて前例のないシステムの開発をやっていきたいなと考えています。

 

――ありがとうございました!

 

 

サービス情報

DECORTÉ Personal Beauty Concierge

 

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