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マイナビ|「マイナビ転職アプリ」ご担当者様インタビュー  多様な視点を持ったチームで挑む、新たなユーザー体験づくり

クライアント

株式会社マイナビ

 

株式会社マイナビ 転職情報事業本部

多様な事業領域でユーザーの日常・人生をサポートする総合情報サービス企業「株式会社マイナビ」が運営する総合転職サイト【マイナビ転職】は、豊富な転職ノウハウで求職者の転職活動を支援し、正社員の求人を中心に全国各地の豊富な転職情報を紹介しています。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録すると求職者に興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職に役立つ業界ごとの職務経歴書サンプル集や転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスが利用できます。

 

 

インタビュー

業種・職種・規模、そしてエリアを問わない幅広い求人情報と多彩な商品展開で、660万人という業界最大級の会員数(2021年5月現在)を有する「マイナビ転職」。Webサイトや配信メディア、管理システムや各種ツールまで、ユーザーと採用企業双方から厚い支持を得るサービスは多岐にわたり、とくに公式アプリにおいては転職アプリダウンロード数No.1(マイナビ転職サイトデータ 2019年3月~20年6月)を誇ります。

ゆめみはその「マイナビ転職アプリ」の開発プロジェクトに2017年のバージョン2(以下、V2。 最初の大型リニューアル時)から現在(バージョン3 以下、V3 )まで、長きにわたって参画させていただいています。

今回はプロジェクトリーダーである株式会社マイナビの安藤様に取材の機会を賜り、いまや〝転職活動の定番〟ともいえるほど多くの求職者に選ばれる人気サービスとなった「マイナビ転職アプリ」開発の舞台裏やこれまでの取り組み、今後の展望などについてお伺いしました。

 



 

◆アプリ開発では後発組だったマイナビ転職。V2リリースで目指したのは、アプリ内で応募まで完結させること

ゆめみが「マイナビ転職アプリ」の開発プロジェクトに携わったV2は、ネイティブアプリとしてのリリースを目指すフェーズ。Webサイトやイベントなどの各種サービスではすでにゆるぎないブランド力を誇る「マイナビ転職」のアプリ化に際し、マイナビ様の社内ではどのような課題やゴールイメージがあったのでしょうか。Webアプリとして運用されていたV1からV2に至るまでのフェーズについて伺います。

「V1当初、同業大手はすでにネイティブアプリを運用していたので、マイナビは比較的後発だったと言えます。仕様も検索特化型で、機能もログイン・ログアウトと求人閲覧くらい。アプリ内での応募もかなわず、使い勝手も良くなかった。当時のiOSアプリ評価も3を超えるかどうかだったと記憶しています。

ユーザーの方からもいろいろな声をいただいていましたので、V2ではWebサイトと並ぶ機能の実現を目標にして開発をスタートしました。会員登録、スカウト機能、応募などの主要機能をはじめ、すべての操作をアプリ内で完結すること。おかげさまでリリース後は徐々にユーザーが増えていき、アプリ経由での応募数もV1期の3.5倍をマークすることができました。その利便性が好評を博し、レビューやアプリ評価も段階的に上がっていって、iOSアプリ評価4. 2まで伸びました」

◆さらなる成長を目指したV2以降。ゆめみとの本格的な共創がはじまった当初は手探り状態だった

2018年5月のV2リリース後に着任された安藤さんとゆめみとの共創がスタートする。

「V1からV2で大きく変わったので、まずはデータの分析を行いました。そこから見えてきた内容を踏まえて、V3リリースまでの過程では、Web との差分を埋めながら、アプリ内でのユーザー体験を増やし、パーソナライズ化していくことを目指しました。一気に改修するわけではなく、V2.2、2.3と段階を踏んで、徐々に改修しながらV3までつなげていきました。スケジュール的にも厳しいところがありましたが、ゆめみさんはしっかりとこちらの期待に応えていただきました。 」

着任当初から明確な戦略や整理されたデータ資料、豊富な知見を持ってプロジェクトをリードしてくれた安藤さんが、それまではアプリ開発を本格的に手掛けたことがなかったというから驚かされる。当時の状況を振り返っていただいた。

「私がマイナビ転職に本格的に携わるようになったのは 2018年の4月。V2リリースが翌5月でしたので、ちょうどその前後で前任から業務を引き継いだ感じです。それまでは別の事業で、同様に Web サイト開発業務や運営を担当していました。当時は、マイナビ転職のWeb サイトで大規模開発が秋に控えているなかで、アプリの開発も携わることになりました。私自身、これまではアプリ開発の経験がなかったので、Web とアプリの違いを知っていくところからのスタートとなりました。

知見もないので、ゆめみさんの手を借りながら状況を整理し、アプリでできることできないことを教えていただきながら、コミュニケーションをしっかりと取り、手探りしながら突き進んで、リリース後のいろんな難局を乗り切ってきました。だから私にとってゆめみさんは、受発注の関係というよりも共にマイナビ転職アプリを発展させるパートナーという感覚ですね。

いまにして思えば、わからない部分が多かったからこそ、自由な発想もできたのかなと前向きな解釈をしています。もちろん責任は伴いますが、マイナビは個人の裁量に任せてくれる風潮があって、自由度が高いことも影響しているかとは思いますが。」

そんなマルチプレーヤーの安藤さん。社内での役割や事業体制について教えていただいた。

「マイナビ転職のすべてのサービスを扱う転職情報事業本部に所属しています。事業本部には営業や制作、そして私のような原価部門とで合わせて1,000人ほどの社員がいます。その多くは営業・制作部門に属していて、北海道から沖縄まで全国に拠点があります。原価部門は東京に集約され ています。

私個人の話をすると、当時はマイナビ転職のサイトサービスの改修を行う部署に在籍していました。 10月の組織変更に伴ってマイナビ転職アプリの開発担当から離れました。 現在は 役割が変わり、データ分析を行 ってサービス戦略を考える部門に属しています。アプリも含めたマイナビ転職というサービスの現状を分析・把握したり、今後どのような方向性で展開していくかなどの戦略を考えたり、ディレクションしたりする役割を担っているので、アドバイザー的な立ち位置でアプリ開発の動向も見ている感じです」

個々が裁量権を持って、自由度の高い取り組みができる反面、安藤さんと同じような役割や幅広い対応をこなすのは大変なことでは?

「私の場合、偶然にもいろんな状況が重なったことで多様な業務や課題を一手に引き継ぐことになりました。大変ではありましたが、いい経験だと思っています。

これは転職業界に限りませんが、あらゆるサービスは時代とともに絶えず変化していくものだし、特にアプリというツールの性質上、ユーザーの声にスピード感を持って応える必要があります。過去に縛られながらやるのではなく、常に、その時々の状況やその先のニーズに合わせて柔軟に変わっていくことが望まれます。その繰り返しでアプリやサービスが進化していき、結果として私たちプロデュース側の人間も一つひとつ学びながら成長していくものだと考えています。

いろいろな業務を一手に引き継ぐこともありますが、足りない部分はゆめみさんがカバーしてくれます。だから、自身が異動した後も引き続きプロジェクトをゆめみさんにお願いできる安心感は大きいです。別の開発案件でもお声がけしたりしているのはそうした経験と、一緒に取り組むときの〝伴走者〟としての信頼感ですね。

◆ゆめみという〝伴走者〟に求める3つのもの。提案力、スピード感、高品質

ゆめみの理念にも、クライアントの皆さまと共創し、パートナーとしてともに成長していける会社になること。またプロジェクト成功のため、お客様と伴走していくことをテーマに掲げている。くしくもこのたび、ゆめみに対して「伴走者」というありがたくも嬉しい言葉を賜わるなか、そのように言っていただける背景について伺うと、3つのポイントが挙がった。

「最大の理由は<提案力>です。こちらの構想やゴールイメージ、依頼内容などに対して、提示されたままを決定事項として動くのではなく、必ず何らかのプラス提案がもらえること。これは本当にありがたいかぎりです。期間や物理的な制限がある場合でも、いまはこれでいいけれど将来的にはこうしたほうが良いなど、先を見通した意見がもらえる。未来を模索・検討していくうえで選択肢が増えるし、新たな可能性も見出せます。

次に、スピード感。マイナビは会社やサービスの規模が大きい分、大型改修や新規リリースには膨大な時間を要するし、トライ・アンド・エラーも容易に実施できません。制約上、どうしても無理なスケジュールになりがちなところ、いつも迅速に対応いただけること。また、リリース後に出てきた細々とした問題にもすぐにご対応いただけて助かっています。

さらにそうして対応が急がれる状況でも、決して質は落とさず、安定したクオリティをしっかり担保していただけること。心強いかぎりですし、信頼してお任せできるからこそ、V3のリリースや新たなサービス構築を自信とスピード感を持って進められたことに改めて感謝しています」

◆V3のリリースとその先にある展望

V2以降の改修を経て、2019年の年間DL数が転職カテゴリーで一位を獲得するなど、一気にユーザーが拡大したと同時に高い満足度も誇る「マイナビ転職アプリ」。この先にある展望とは?

「もちろん機能の充実だけではここまでの結果は得られなかったと思いますが、改修を重ねながら機能拡充をしていったことで、CRMや広告展開が望めたこと。それで集客が強化できたことが大きかったですし、アプリ利用者が増えたことで、新たな事実や可能性が見えてきました。それらを分析する優秀なデータサイエンティストの提案を通してまた新たな事実や可能性が見えてきたこと。あらゆる転職活動をアプリ内で完結できるようにするという目的を達成しつつ、アプリならではの体験を模索・提供してきました。

しかしそれで満足することはありません。いまやアプリはもちろん、ツイッターなどのSNSを通じた発信やキュレーション媒体などの新興メディアが急増するなど、求人情報やサービスの在り方は刻々と変化しています。かたや、地方に出向くとまだまだ紙媒体が主体というエリアもある。時代とともに変化するニーズや変わらないものへのフォローなど、多様化するユーザーにいかに満足してもらえるか。情報メディアや一アプリという領域を超えた〝転職サービス〟として、他社と差別化を図りながらいかにユーザーに寄り添えるかを追求し続けたいと思っています。

マイナビにはユーザーの転職を総合的にサポートするサービスも豊富なら、膨大なユーザーデータなど、ユニークな〝資産〟も数多く保有しています。また、それら資産を有効活用できる、多種多様なスキルやバックグラウンドを持った社内メンバーや、ゆめみさんのような共創パートナーにも恵まれている。社内外を問わず、発注者やベンダーという垣根を越えて伴走しながら、ただ新しいものを取り入れるのではなく本当に必要なものを見極めていく。そしてユーザーの満足や良い〝転職活動〟を実現すべく、あらゆる可能性を探り続けたいと思っています。」

 

アプリ情報

【マイナビ転職アプリ – iOSアプリ】
【マイナビ転職アプリ – Androidアプリ】

 

サービス分類

デジタルサービス構築・成長支援

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